ある人が別の人Xを自分より知的に劣っていると感じた時に、「蜘蛛の糸」を垂らす人Aと、Xを拒絶する人Bと2種類いるよな、という話をした。 糸を垂らす人Aも「あー、落ちたかー、仕方ないなー」みたいな感じで、引き上げることにさほど強い熱意があるわけではないんだけど、糸を垂らすか垂らさないか、という大きな違いがある。
個人的には糸を垂らすAの方が人生を楽しく生きてそうに見える。「予期せぬ成功」の可能性があるからな。最初から拒絶するスタイルの人は可能性の扉を自分で閉じてしまっている。
これを書いてから蜘蛛の糸の元ネタの方を読んで気づいた。上記を書いた時には「A=ブッダ」「X=カンダタ」のイメージであった。しかし「A/B=カンダタ」「X=下からついてきた大勢」の方が適切だった。
そもそもブッダは「多くの衆生を救う」ために活動しており、必然的にAである。カンダタも下からついてきた大勢を見た時に「これで大勢が救われる」とAの気持ちになるとよかった。それならばブッダと同じ境地になることができた。しかしストーリーではBの振る舞いをした。それによってブッダと同じ境地になることができなくなり下に落ちてしまった。
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