from The Art of Worldly Wisdom 自分を見逃す cxxiv 自分を見逃すこと。

多くの人の好意に届くものは少ないが、賢者のもとであれば、幸福の絶頂である。自分の仕事を終えたら、冷淡になるのが一般的なルールである。しかし、この好意という報酬を得る方法がある。その確実な方法は、自分の職務と才能に秀でることだ。これに好意的な態度を加えれば、自分が自分の職務に必要とされるようになり、自分の職務が自分に必要とされるのではなく、自分が自分の職務に必要とされるようになる点に到達する。ある者は自分の役職に名誉を与え、ある者はその逆を行う。貧しい後継者が前任者を立派に見せることは、大きな利益にはならない。これは、一方が惜しいのではなく、他方が惜しいということを意味している。