書籍をゼロから書く時にScrapboxが向いてるかどうかには割と否定的な立場だけど、翻訳には抜群に向いてるかもしれない

なぜそう思うのか

翻訳時に単なる直訳ではない訳語をチョイスしたところは、特殊な概念の塊に対するハンドルであって、普通の翻訳ではそれを表現する手段がないけど、Scrapboxではブラケティングができる

ブラケティングして、ページを作って、原文ではこうだったけど、こういう意図で変えた、ということをメモしておく、後にもっと良い訳語を思いついた時にページ名変更でまとめて修正できる

つまり、適切な訳語が見つからない、という「概念の塊はあるがハンドルがない」という状態をマネージするのにScrapboxはとても有用である

翻ってゼロから書く時になぜ有用でないと感じるかというと、かっちりした完成形にしていくツールではなく不定形なまま保つツールなので、書籍がいつまでたっても完成しないからだ#不定形を保つツール

構造化の圧力がないのだ

翻訳とはなんであるか

翻訳って呼んでるけど、そもそも翻訳ではないかも知れない

著者本人が日本語の文章を見ながら英語でアウトプットしていて、しばしば原文を無視してる…

言語を変えるという「フォーマット変更」を利用した知的生産だよなこれ