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普通の資本(お金)での拡大再生産
- ビジネスをやって儲かる=お金が手に入る
- そのお金をビジネスの拡大に投資する
- よりたくさんのお金が手に入る
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工場の機械に投資するイメージ
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知識資本での拡大再生産
- ビジネスをやって儲かる=お金が手に入る
- そのお金を知識の獲得に投資する
- その知識を元に、よりたくさんの知識が手に入る
- 知識を生かしてよりたくさんのお金が手に入る
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社会資本での拡大再生産
- ビジネスをやって儲かる=お金が手に入る
- そのお金を社会資本(社内外の人脈や、良い企業風土など)に投資する
- その社会資本を元に、よりたくさんの社会資本や知識が手に入る
- 社会資本や知識を生かしてよりたくさんのお金が手に入る
社会資本の一種、人脈とは何か
- 「知っている」ではない
- 「○○さんのこと知ってる~」「で、それがなに?」
- むしろ「知られている」
- もちろん「良い意味で知られている」
- 「信頼がある」と読み替えてもよい
- 「相手の行動に影響を与えることができる」
- 具体的には、例えば「ランチミーティングしませんか」に応じてもらえる、など。
- 多忙な経営者を1時間拘束するのは結構高いハードル
- 雇用に基づく命令で動かすのとは違う
- それは「給与」という対価で相手の行動に影響を与えている
- 一般には上下関係や雇用関係のない人との関係のマネージ
- 具体的には、例えば「ランチミーティングしませんか」に応じてもらえる、など。
- もちろん「良い意味で知られている」
知ってるアピールが価値を持つコミュニティ
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カフェの別の席で店員のお姉さんに「この豆なに?」って聞いて自分の理解できない回答が返ってきたのに対して「どこそこの人と知り合い」ってアピールしてる事例を観測した。
- お姉さんの代わりに心の中で「だったら何だって言うんだい?」と突っ込んでおいた笑
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コーヒーなどの知識は変わっていくから「学び続けるコスト」を支払わないと価値を維持できない
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一方「誰々と知り合い」ってのは一度関係構築したら消えないし、自分の努力なしでも相手の努力による昇進などで見かけの価値が向上する。
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「誰々と知り合い」ってアピールで価値を認められるコミュニティにおいてはそちらに投資するのが合理的なのだろう。
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知り合いアピールは本質的にはそれを評価する人が少なからず存在することによって価値が生まれている
- 勘違いをしているのは「知り合いアピールをしている人」ではなく「知り合いアピールを評価する人」
- 知り合いアピールをするけども、その知り合いに突撃していないなら、実際にはそれほどの関係でないと自覚している証拠
- 勘違いではなく、故意にやっているのではないか
- 人々が価値があると考えるものには価値がある#社会的証明の原理
社会資本が成長するという視点は興味深い
- 金融資本は単体では成長しない
- 金融資本は、成長しているビジネスの株式を所有するなどの方法で成長させる
- 知識資本は単体では成長しない
- 知識資本は、自分と異なる知識資本をたくさん持っている人と交換することによって成長する
- 社会資本は単体で成長する
- 本質的に成長する「人間」であるから