知識労働者のスキルレベルをn次元の非負の実数値で表現する(簡単のためにまずは1次元と考えてもよい)

  • 市場にある商品(=知識労働者)のスキルレベルの分布

    • 一般に一様分布ではない
  • 市場にある買い手の要求スキルレベルの分布

    • 一般に一様分布ではない
  • 要求スキルレベルを満たす商品の量と価格が反比例するとする

    • 実際には買い手がその商品によって得られる効用と、その他の制約の下で、買い手同士がオークション的に競り合って決まるのだが、モデルが複雑になりすぎるので近似としてこうする。
  • 例えば市場に「30前後のスキルがあれば十分な仕事」がたくさんと「90以上のスキルが必要な仕事」とがある場合、スキルと対価のグラフは市場のトッププレイヤーしか効用を得られないモデル のグラフのようになるはず。

  • 「トップの人だけを採用」とするとグラフの右端だけ高くなる

  • で、こういうグラフを描こうとすることで暗黙に「スキルレベルは1次元」と仮定してしまっている

    • 実際にはn次元であり、複数の次元に要求レベルが設定される
    • そうすると「どの軸でもトップではないが高く評価される」という現象が表現できる
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    • 各スキルの最大化を目指すことはレッドオーシャン化につながる
    • 複数のスキルの混合に関しては意外と集中していない
      • 次元が高い場合に、直感に反して混合領域が広い(次元の呪い)
      • N次元の時に、それぞれ軸についてトップである領域はN個だが、2つの軸の組み合わせについてトップである領域はN(N - 1)/2。Nが4次元以上になると混合領域の方が数が多くなる。

#要実験