先日新概念の伝播で、新しい概念の発信者の周りで何が起こるかを図解した。今回はその中の「意識の高まり」と呼ばれている人が今後どうすると幸せになるのかを考える。

前回の図は概念が伝播していく、情報の流れに注目した。 image

この登場人物の間の「好き・嫌い」を描くとこうなる。 image

  • 「意識の高まり」の人たちは、発信者のことが好きなのだろう
    • だから発信者が「Cだ」と言ったことを、根拠なく正しいと信じる
  • 残念なことに彼らのこの態度が「発信者を嫌う人たち」を増やすことに寄与してしまう
  • 発信者は「意識の高まり」の人を好きではない
  • 発信者が好きなのは「理解者」や「発展的議論」の人だ

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  • 「意識の高まり」の人たちは、自分が好きな「発信者」に好かれるためには、考え方を変える必要がある

  • 発信者の発言を根拠なく信じる態度は、発信者の敵を増やしてしまう

  • 発信者の言葉が何によって支えられているのかを学び、根拠を持って理解できるようになる必要がある

  • 「発信者がCだと言ってたからCだ」ではなく「なぜCなのか?」「BだからCだ」と掘り下げ

  • 他人に説明することは良い練習になる。

    • 他人は「なぜBなのか?」と質問するだろう。
    • 「AだからBだ」と掘り下げて行く
    • 納得が行くところまで掘り下げる
    • 他人が納得するかどうかは良い試金石
    • 「発信者がCだと言った理由を、他人に納得させることができた」という経験が、あなたの理解が進んだことの尺度
  • 「理解者」から「発展的議論」への進み方はまた別の話

    • 「学び」だけでは足りない
    • Dという新しい箱を生み出す力は、自分の頭で考えて新しいものを生み出すことによって身につく
    • 少ないページ数で説明することは困難、拙著エンジニアの知的生産術はそれについて解説した