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明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
- 原題 Management Challenges for the 21st Century
- 21世紀に向けての経営の挑戦
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パラレルキャリアを提唱した
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「日本の官僚制を理解するなら」
- 日本の読者へ
- はじめに——明日のための行動
- 第1章 マネジメントの常識が変わる——パラダイム転換
- 1第一の間違い——マネジメントとは企業のためのものである
- 2第二の間違い——組織には唯一の正しい構造がある
- 3第三の間違い——人のマネジメントには唯一の正しい方法がある
- 4第四の間違い——技術とニーズはセットである
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自らの産業や企業に最も大きな影響をもたらす技術は、自分たちの世界の外のものである
- p.27
- AT&Tのベル研がトランジスタを発明したが、自社内であまりニーズがなかったので安価に開放した話
- 企業内研究所が生み出した知識は、その企業だけが使うものではなくなった
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今日の基本的な資源は情報である。しかるに、情報は他の資源と異なり、稀少性の原理に従わない。
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逆に、潤沢性の原理に従う。 本を売れば、その本は手元からなくなる。ところが、情報は売っても残る。むしろ大勢がもつほど価値があがる。
- p.31
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いかなる財、サ―ビスといえども、使い道は 一つでなく、逆に、いかなる使い道も、いかなる財、サービスにも縛られるものではない
- p.31
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今後マネジメントは、技術とその用途を基盤とすることはできなくなったということである。それ らのものは制約条件にすぎない。マネジメントが基盤とすべきは、顧客にとっての価値であり、支出 配分についての顧客の意思決定である。経営戦略は、ここから出発しなければならない。 p.33
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- 5第五の間違い——マネジメントの範囲は法的に規定される
- 6第六の間違い——マネジメントの対象は国境で制約される
- 7第七の間違い——マネジメントの世界は組織の内部にある
- 第2章 経営戦略の前提が変わる——21世紀の現実
- 1先進国における少子化
- 2支出配分の変化
- 3コーポレート・ガバナンスの変容
- 4グローバル競争の激化
- 5政治の論理との乖離
- 第3章 明日を変えるのは誰か——チェンジ・リーダー
- 1チェンジ・リーダーの条件——仕組みと手法
- 2チェンジ・リーダーにとっての三つのタブー
- 3チェンジ・リーダーのための手順と予算
- 4継続性と調和
- 5未来をつくる
- 第4章 情報が仕事を変える——新情報革命
- 1技術(T)から情報(I)へ
- 2組織が必要とする情報
- 3仕事に必要な情報
- 第5章 知識労働の生産性が国家を変える——先進国の条件
- 1先進国を生みだした肉体労働の生産性
- 2先進国の運命を決める知識労働の生産性
- 3テクノロジストが鍵
- 4システムの一環としての知識労働
- 5知識労働者と組織の関係
- 第6章 自らをマネジメントする——明日の生き方
- 1強みは何か
- 2所をうる
- 3果たすべき貢献
- 4関係にかかわる責任
- 5第二の人生
- 付章 日本の官僚制を理解するならば
- 私の異説
- 天下りは日本に独特か
- 指導層のしぶとさ
- 先送り戦略の成功
- 崩壊の危機にある社会契約
- 問題は経済ではない