@yamada__asuka: 学部生の講義科目でペーパーテストで採点していた科目,一度「持ち込み可」にしたら,最高点も平均点も前年度より有意に下がったんです。現実として,「知識は必要なときに調べればいい,記憶は必要ない」とはならなかった @yamada__asuka: 「持ち込み可」にしたら,得点分布の山が平均点付近で高くなり,低得点方向の裾野が小さくなるかと思っていた。それが平均点も,まして最高点も下がるとなると,「持ち込み可」に妥当な教育効果があるとは判断できない,となった次第

@yamada__asuka: @HandsomeKinoko A3紙を渡し,裏表を好きに使い作成したまとめを持ち込み可,としました。出題内容は,知識と活用を問う①用語解説,②歴史的経緯の整理,③ある条件下での計画提案,持ち込み可の際には③の比率を高めました。①>②>③の順に知識重視です。しかし①でも正答率が下がりました https://t.co/fmFt6Se73x

まあもちろんテストの設計にもよるだろうけど 「知識の書かれたものが手元にある」ということと「知識を活用できること」は別物ということかと 学生さんがそれを理解していなくて「準備をしなくても、答えの書かれた教科書などを持ち込めば回答できる」と思い込んだ

  • しかしそうはならなかった
  • 考えればわかることだと思うのだが、もし「教科書が手元にあればそれを活用できる」がTrueなら、大学に通ったりせずに教科書を買えば済む

学びについてのメンタルモデルの違いかもしれない

  • 「知識を所有すること」だと思ってると、知識の書かれた書物を所有すればOKなように思ってしまう
  • 「必要に応じて知識を取り出せるよう訓練すること」が正しい
  • 小学校〜高校のテストが持ち込み不可なせいで前者のイメージがついてしまう?

本に書いてある知識を脳内に複製しただけでは価値につながらないと関連しそう

  • このケースはコピーすらしてない