「かならず成功しなければならない」という呪い。 本質的に不確実性のあることをやろうとしているときにこの呪いを掛けられると、リスク回避のためのコストが積み上ってしまう。 そのコストをかけるのではなく、大部分失敗することを認めて、複数回挑戦する方が良いのではないか。

リスク回避のためにコストを積んでいるところも、本当に「プロジェクトが失敗するリスク」を下げることにつながっていればよいが「失敗した時に自分の責任にされないようにきちんとやりましたという口実作りのための作業」に時間が使われたりする。個々人がリスク回避をするとそうなる。

リーン・スタートアップの逆をやっている。

スタートアップは資金力がないので、速やかに顧客を見つけなければ死ぬという恐怖を抱えて走っている。

サラリーマン個々人は自分が職を失うことをとても恐れる。収益事業を抱えている黒字の大企業にいるサラリーマンにとって、大きな失敗をして首にされさえしなければ、既存の顧客からの収入で食べていくことができる。

平均志向が最悪の環境