オットー・フォン・ビスマルクの言葉。日本では「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と訳さているのをよく見る。この表現だと経験から学ぶことは悪いことで、歴史書を読めと言っているようにも見える。

原文

Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen. Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden. Google翻訳 Only an idiot believes to learn from their own experiences. I prefer to learn from the experience of others in order to avoid mistakes of my own. 愚か者だけが自分の経験から学ぶと信じています。 私は自分自身の過ちを避けるために他の人の経験から学ぶことを好む。

というわけで、ここで言われている「歴史に学ぶ」とは「他人の経験から学ぶこと」だ。歴史書から学ぶことも「他人の経験から学ぶ」に含まれるだろうが、昨日他人がやった失敗を見て、自分が同じ失敗をしないように気を付けることも「他人の経験から学ぶ」に含まれる。「歴史」という訳語は必要以上に視野を狭めてしまう。

関連

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ 表記揺れ: 賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ 他者の経験から学ぶ