from 日記2023-09-28 思考を書き出すツールの選択
書いていたらScrapboxに繋がらなくなってしまったからApple Notes(日本語名: メモ)で書いている
- 飛行機の中では当然ScrapboxにつながらないのでObsidianにメモを取ろうとしていた
- 「それは何を使っているのか?」という話になって思考を書き出すツールの要件の話になった
- 思考を書き出すツールとして考えるとScrapboxは不安定なインターネット環境では不便
- 「不安定なインターネット環境」はScrapboxというクラウドサービスの責任範囲外ではある
- が、個人の知的生産のツールとして考えたときにはどうなのか
- 自分の知的生産性を高く保つことは個々の知的生産者の個人の責任であり、インターネット回線が貧弱なところで不便になるツールを、インターネット回線が貧弱なところで使うことの不便の責任はユーザの自己責任
思考を書き出すツールとしては明らかにApple Notesの方が安心感がある
- しばらく使ってみてそうでもなかった
- 電波の不安定なところで使ってたら2回クラッシュして最新の書いた内容が消えた
関連: 顧客なのか商品なのか
- Scrapbox
- Scrapboxの無償ユーザは顧客ではない
- Scrapboxの無償ユーザは商品として活用されてもいない
- Scrapboxのビジネスモデルがイマイチ不明瞭
- プロジェクトの消費リソースを少なく抑えることによってライフスタイルビジネス化し、予期しないブレイクを狙う戦略
- 実際Helpfeelの土台として活用されている
- しかしまあHelpfeelの土台がScrapboxであることに技術的な必然性とかシナジーとかがあるかというと微妙
- 顧客視点で考えると会社の名前で公開される文書の編集権限はコントロールしたいし、更新を公開する前にレビューするなどのワークフローをつなげたくなったりするだろう、Scrapboxの設計方針とあまりフィットしてない
- Apple Notes
- 「Apple NotesのユーザはiPhoneを買って支払いをしているから顧客」
- iPhoneにバンドルされた「メモをするツール」のところまではそうだろう
- けども、iPhoneのユーザはメモの機能によってスマートフォンを選んでいるのではない
- なので、最低限以上に改善するインセンティブがAppleには発生しない
- Scrapbox的な機能を持つように進化するとは思えない
- かつてのEvernoteみたいにサードパーティのアプリとして現れたらいいよね的ポジション
- 失敗のリスクはサードパーティに押し付けつつ、成功すればAppleエコシステムの価値が上がる