image 2019-09-24 1週間YouTube動画を作り続けて頭の整理のために書いた

1: 人間に経験によって情報がインプットされる インプットされる情報の量に関しては、みんな1日24時間なので大差ないが、得られる情報の内容に関しては知識によって異なる。わかりやすい例としては、中国語の読めない日本語話者と英語話者を中国に1日放置した場合に、彼らは両方とも「中国に1日放置される経験」をするのだが、その経験の内容を細かく掘り下げると異なっている。この段階ではどちらが良い悪いではない。

2: インプットされた情報の中には、再利用不可能なものや、他人にとって無価値なものがある。再利用可能で価値のあるものだけが将来再利用して価値を生むことができる(トートロジー) 例えば「読めない文字に取り囲まれて苦痛だった!」という経験は利用可能性がとても低い。

3: 蓄えられた情報が価値を生むのは、その情報が必要とされた時にタイミングよくアウトプットされた時。 この「タイミング良いアウトプットをする能力」を昔は「頭の良さ」と捉えていた。が、しかし、この能力はIT技術によって強化できる。検索可能な形で情報を蓄積したり、Scrapboxのような明示的な検索なしに「思い出し」を支援する仕組みを使えば良い。 IT技術の他にも、知的生産術の中にはこの能力を支援することを目的としたものがある。チャンク化、フック作り、ハンドル, グループ編成などあんまり普及した用語はないが、古今東西繰り返し言及されてきた概念がある。

で、なんでこんな話になったかというと、現状のYouTubeというアウトプット手段はIT的支援が弱い 「動画の最後にリンクを4個だけ最大20秒掲示できる」 Playlistsは特殊なオブジェクトだ 「動画から4個まで動画にリンクを貼れる」と認識されがちだが、ここはプレイリストでもよくて、プレイリストからは不定個の動画にリンクを貼れる プレイリストは暗黙にコンテンツの順番を持っているが、その順番に従って閲覧することもできるし、好きなところをつまみ食いすることもできる。 プレイリストは、動画を投稿した後に作ることができる。だからこれはボトムアップのグループ編成だ。

プレイリストの作成はボトムアップのグループ編成