組織Aが理想を達成するために取った行動を組織Bが真似をしてもうまくいかない この話題についての過去の議論:
- 答えをコピーしても無益
- 組織Aの出した答えを組織Bにコピーしても、解くべき問題が違うので無益だという話
- 答えをコピーするのではなく、抽象化が必要だ、と書いた
- ⇔「抽象化」って具体的にはどうすればできるんだ
- カイゼンジャーニーの学びの移転
- 組織Aの実践を組織Bにコピーしても無益だという話
- 組織Aと組織Bの差分を取るべきだ、と言っている
- ⇔組織Bの人は組織Aを差分が取れるほど詳しく知らないだろ
- 具体的にどうすればできるんだ
- 差分を取ったところで、その差をどう「実践」に反映すれば良いかどうすればわかるのか
- 「抽象化」に帰着
- ⇔組織Bの人は組織Aを差分が取れるほど詳しく知らないだろ
抽象化能力が大事なのは真理 しかし「まず抽象化が必要」と考えると、それは「最初の一歩」を踏み出すことを妨げる まず必要なのは小さな試行錯誤ではないか?
- 組織Aの行動は、実際は細かい行動の集まり
- 一つの行動で現実から理想まで到達したのではない
- 細かい行動を積み重ねて10年とか掛けて理想に向けて進んできたものだ
- 最初の一歩を小さくする: スモールスタートの原則
- 踏み出しやすくする
- それ一つで理想状態が達成されたりはしない
- これをBの人にしっかり納得してもらう必要がある
- 一歩踏み出した結果が理想に「近づいた」かどうかを見る
- 組織Aと組織Bで現状にズレはあるが、小さい行動が全く逆効果になることはそれほど多くないはず
- 改善の経験を積んでいくことができる
- 成功体験やリソースの集中も起こるかもしれない
- これは試行錯誤であって、結果がよくないこともありえる、とB社の人に納得してもらう必要がある
- 慣れてからB社の現状に合わせて行動を少し変えていく
- この頃には少し自信やリソースがあるといいな
そもそもA社もまっすぐ進んだわけではないし、理想状態に到達しているわけでもない