関連: 知識労働者は監督されえない
ポスト資本主義社会 p.138
これまでの組織では、部下の行うことは上司が知っていた。上司自身、数年前には部下と同じ仕事をしていた。しかし知識組織では、上司は部下の仕事を知らないものとみなさなければならない。通常、上司は部下と同じ仕事を経験していない。
- 部下が専門知識を扱うようになると、上司は部下の仕事を知らないのが前提となる
- 知識の変化速度が速い場合にも同じことが起こる
オーケストラの指揮者には、オーボエの演奏はできない。
- 上司は部下の仕事を代わりにやることはできない
- やるための知識を持たない
しかし指揮者は、オーボエがどのような貢献をしなければならないかを知っている。
- つまり、仕事自体の詳細なやり方などに立ち入ることはできず、その仕事によってどういう貢献が必要なのか、という一段階抽象化されたレイヤーで扱う
知識を基盤とする組織においては、あらゆる者が自らの目標、貢献、行動について責任を負う。ということは、組織に働く者はすべて、自らの目標と貢献について徹底的に考え、責任を負わなければならないということである。
この話が、MBO(Management By Objective)になり、その後OKR(Objective and Key Result)へと繋がる。
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組織の中の人間は、自らの目標、自らの優先順位、そして自らが行おうとする貢献について、上、下、横の同僚に対して知らせる責任をもつ。もちろん、自らの目標を組織全体の目標に合致させる責任をもつ。
- これなんか今読んでみるととてもOKR的な考え方だ