- 学生を戦地に送るには~田辺元「悪魔の京大講義」を読む
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- タイトルは過激だが、もちろん「戦地に送るためにどうするか知ること」ではなく「危険な思想を事前に学ぶことでワクチンの接種のように免疫を獲得すること」が目的の本。
- 佐藤 優が田辺元の「歴史的現実」を、イベントの参加者に読ませながら解説してい行く、授業の書き起こし的な本
- 哲学書の批判読みの実例
- 田辺元のベストセラー「歴史的現実」
- 「一人一人の生命は有限だが、悠久の大義のために死ねば、永遠に生きることができる」
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- [[宗教戦争]]などによくあるやつ
- 新しい「[[死生観]]」を導入しようという着想を得るのはとても頭が良い
- [[死ぬのが良い思考]]
- 今の時点から振り返ってみると非合理な判断が、頭のいい人によって正当化された流れが興味深い
- 田辺元のメリットは何だったのか?
- 当時、各国の大使館は箱根や軽井沢に疎開した。大使館の位置は中立国スイスを通じてアメリカに伝達された。
- 戦時国際法で、大使館がある場所は空爆してはいけないことになっている。
- この事実を知りえて金銭に余裕のある世帯が移り住み、箱根と軽井沢は高級リゾートになった。
- 田辺元は1945年3月31日に京都帝国大学を退職後、すぐに軽井沢に移り、戦後になっても降りてこなかった。