期待のコントロールが必要という話。 なぜなら理想を描くのは簡単だが、実現するのは難しいからだ。 人は過大な期待をしがちである。
- しかもその期待が部分的にしか満たされなかったときに、満たされた部分を見て称賛するのではなく、満たされなかった部分を見て幻滅する。 現実が計画を上回り、当初の期待より良い成果が得られることの方が好ましい。
- 最初から「最終的な目標」に忠誠を誓う必要はない
- それはやっている間に変更するかもしれないが、当初の目標を聞いて期待した人はその変更に幻滅する
- そうではなく、確実そうな試みをいくつかやれば良い
これは悪人には当てはまらない。
- 彼らは過大な期待を作り出し、それを彼らの助けとする。
- それはいずれ破綻するが、それに耐えられると考えている。
from The Art of Worldly Wisdom 入学時に大げさな期待を抱かせないこと xix
有名人の常として、事前に抱いていた期待に後から応えられないという不運がある。理想を描くのは簡単だが、それを実現するのは非常に難しいからだ。想像は希望と結びついて、物事の本質をはるかに超えたものを生み出す。人は法外な期待に失望すると、賞賛するよりも幻滅するようになる。希望は真実の偉大な改ざん者である。技量は、結実が願望を上回るようにすることでこれを防ごう。最終的な目的への忠誠を誓うことなく、好奇心を喚起するには、はじめにいくつかの信用できる試みがあれば十分である。現実が設計を上回り、考えられていたよりも優れている方が良いのである。この法則は悪人には当てはまらない。同じように誇張は彼らにとって大きな助けとなる。彼らは一般的な拍手の中で敗北し、最初は極端に見える破滅も、やがてかなり耐えられると思われるようになる。