SF的な話。 知的生命体が活動をする上で何らかの形の「反証可能なアウトプット」をしなければ、自分の理解が正しいのかどうかを確認できず、理解の上に理解を積み重ねることができない。なのだが、そのアウトプットをどのような手段で行うのかは違った形があり得る。 ホモサピエンスは記号が一次元に連なった自然言語を主に使うが、これは音声によってコミュニケーションしていた頃の慣習を引きずっているだけなので、他の知性体は他の形を取りうる。 物の複製や保管が容易な世界であれば、例えば化学実験を行った時に実験手順や結果を自然言語で書き残すのではなく、実験装置や得られた物質をそのまま保管し、複製して共有する方が正確。 ホモサピエンスが早い時期に経験した世界ではそれはできなかったが、その後の情報科学の進歩で「ソースコードを共有」というアプローチも可能になった。