あなたが苦労せずに使える「新しい言語」を学んでいるとき、それは大部分すでに学んだことで構成されており、あなたは新しい概念をほとんど学んでいません。効率良くたくさん学んだつもりになって、実際はあまり新しいことを学んでいないのです。これは良くない精神状態にはまっており、気付いて抜け出す必要があります。 エンジニアの知的生産術 p.28 (1.3.4.5) 再び写経を必要とするとき 第1章 新しいことを学ぶには > 情報収集の3つの方法 > 片っ端から > 再び写経を必要とするとき

この説明では、新しいプログラミング言語を学ぶ時を例にして解説しているため「新しい言語」と書いているが、一般的には「新しい概念」と言い換えても良さそう。 戸惑い、衝撃、混乱、過去の自分の考えとの衝突、などの苦労をせずに学べる概念は、すでに獲得した概念と大きく異なっていない。その大きく異なっていない概念を高速に獲得することで「自分はよく学んでいる」という誤認をしてしまうのはよくない状態。関連: コンフォートゾーン

『エンジニアの知的生産術』に「新しいことを学ぶのに苦労してないと感じるときは、それは実は新しいことじゃないからだ」みたいなことがあって、スタートアップ界隈でよく引用される「すべてコントロールできているように思えるときは、出すべきスピードを出していないだけだ」に通じるものがある。 https://twitter.com/gfx/status/1099845319645253632