人類のコミュニケーションのバンド幅
- 1: 言語誕生前
- 2: 言語が生まれて少し太くなった
- 3: 筆記が生まれた
- 一番大きな変化は人間同士が直接コミュニケーションを取らなくても書かれた記録を介してコミュニケーションが取れるようになったこと
- 帯域は少し太くなったように書いているが、もちろん「文字が流暢に読める人にとっては」の意味
- 読める人と読めない人の格差が生まれた
- 読む速度と書く速度の差が生まれた
- 人が音声でコミュニケーションしていた時には遅いアウトプットで律速された
- 非同期コミュニケーションが生まれたことで、読む側が効率よくインプットできるようになった
- 4: 書かれた文章が消えないことによって蓄積され、量が増えていった
- 活版印刷の発明も後押しした
- 図書館が、書物を集めて目的のものが見つけやすいように体系的に分類するようになった
- 人間の「司書」が読むべきテキストを見つけることを手助けするようになった
- 5: 検索エンジンが現れた
- 人間ではないプログラムが読むべきテキストを見つけてくれるようになった
- 人間ではないため24時間いつでも使えるようになった
- インターネットの発展により、自宅に居なが参考資料を手に入れることができるようになった
- 6: LLMの登場(現在)
- 検索結果として「すでに書かれたもの」を返すのではなく、ユーザのニーズに合わせて「生成して」返すようになった
- このことによってGPT-4を使ってるプログラマの間では「Googleで検索しなくなった」「まずGPT-4に聞いた方が効率的」となってきている
- 人間のインプット効率が上がったわけだ
- プログラミング以外の分野でも近いうちに「検索エンジンを人間が直接使うのは、特殊な用途の時だけ」となるだろう
- 7: 未来
- 6の現在はAIの後ろでの検索は5で生まれた検索エンジンである
- しかし人間による検索エンジンの使用ニーズが減っていくと、当然「AIが検索することに最適化した検索エンジン」が生まれる
- recordとAIの間の帯域が広くなるという形でそれを表現した
備考
- この図は人間の「インプット」の速度を描いている
- いわば「ダウンロード帯域」
- アウトプットの速度、アップロード帯域は「文字ではなく喋っている動画」というフォーマットの変化の形でデジタルの帯域幅を消費した
- 速度自体は原始的な2の時代とあまり変わってない