• 物理では動いているものが同じ方向に動き続けたり、止まっているものが止まり続けたりする現象がある

  • これを慣性の法則という

  • 人間にもそういう慣性的な動きと、そうではない新しい方向に動き始める非慣性的な動きとがある

  • 組織は慣性を強める

    • 6割の確率で「現状維持」4割の確率で「変革」を選ぶ人が3人いるとする
    • 個々人では4割の確率で変革を選ぶ
    • この3人で多数決を取ると
      • 全員現状維持: 22%
      • 2人が現状維持: 42%
      • 2人が変革: 29%
      • 全員が変革: 6%
    • となり、現状維持が選ばれる確率が上がる。
    • 多数決は多数派の選択肢を強化する。
      • 人数が増えていくといかに多数派に偏るかってのを可視化すると面白そう#要実験
      • 逆に「変えること」を多数派にしておけば、それが強化される
        • 「社風」とか呼ばれるけど、意思決定におけるドミナントデザイン
        • 例: “改善に失敗したら、元に戻さずに、さらに改善する” 「トヨタ式生産力: 「モノづくり」究極の知恵」
    • この計算は「現状維持か変革か」の二択であったが、案を出して議論する形だと「複数人が変革を選んだ」というケースで変革案が異なることが起こり得て、より一層「現状維持」が選ばれやすくなる。
      • 「まず現状維持か変革か」の二択にすることで少し緩和できる
  • 長年維持されている組織において慣性が強くなるのは仕方がない