最近のScrapboxの挙動変更で少し興味深いことが起きた 上位概念のページがある時に、今までは「上から下へリンク」でも「下から上にリンク」でも振る舞いに大差はなかった。何故ならどちらの場合もページトップに飛んだから。 image

これが、被リンクでのジャンプ後のスクロールによって挙動が変わることになる

shokai: 関連ページはリンク・被リンク・2 hop linkの3種類ありますが、その中の被リンクを辿った時だけこれと同様のハイライトとスクロールを行います こうなる image

リンクと被リンクの挙動が対称でなくなったことで、どちらからどちらへリンクを貼ることが適切か、という論点が生まれる。 具体的にいうと容器のメタファーがかなり抑制されて、道のメタファーが強くなる。 容器のメタファーの具体例。書籍を読んだメモが個別書籍のページにあって、末尾に「本」タグをつけるタイプの使い方。これをやると空っぽの「本」ページに被リンク一覧の形で個別の本のページが並ぶ。 image この使い方は今後、「本」ページから被リンクを辿って個別の本のページに飛んだ時に、ページ末の「本」タグへスクロールすることになる つまり、あるページAから別のページBへとたどった時にBの先頭から読むことが自然だと思うのであれば、AにBへのリンクがあるべきだ、という暗黙の主張があるわけ。 「どうたどるのか」に重きを置いていることを「道のメタファー」と表現した。一方で「同じタグをつけておけば『そのタグのもの一覧ページ』に入るよ」という考え方を「容器のメタファー」と呼んでいる。 前々から色々な発表の端々に「容器のメタファーより道のメタファーを重視してるんだろうな」と感じさせるものがあったけども、今回からの変更はかなりメッセージ性が強いなと思った。

https://twitter.com/nishio/status/1382975830779777025?s=21