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  • リンダ・グラットン

  • 今後予想される社会環境の変化で、働き方にどのような変化(シフト)が必要になるか、という話。

  • インタビュー記事

  • この本の面白いポイントは以下の2点

    • ジェネラリストの価値は低下する、かといってスペシャリストに専念すると視野が狭くなる、どうするか? 視野が狭い
      • 後述のアイデアクラウド or 自分自身が新しい分野に挑戦し複数の分野での専門家になる
    • 広いコミュニティが良いのか?しかしそれでは広く浅いコラボレーションになる。
      • 広い視野を得るためには広いコミュニティが良い
      • 特に専門知識に関する深い知識を得るには小さなコミュニティが良い
      • だから両方を持つことが重要。
      • レクリエーションのためのコミュニティも忘れずに。
  • 3つのシフトのうち1つ目は、連続的な専門性の獲得とそのセルフブランディング

    • これは今まで自分がやってきたことだなと思った。
    • 単に「専門性の獲得」ではなく、連続的な専門性の獲得であるところが重要。
    • ある分野での専門性を獲得し、それの維持に時間を投入し続ける、という意味ではなく、異なる分野へ参入してそこで新しく専門性を獲得することが重視されている。
    • 言葉としては連続スペシャリストだが、いまいちピンとこない訳語だと思う
      • 原著では’serial mastery’だった。
      • シリアルアントレプレナーと関連する概念だと思う。
        • 要するにピークが1つだけのスペシャリストでは市場のニーズにフィットしなかった時に苦しくなるので、1つ目のピークの専門性を活かして2つ目3つ目のピークを作っていく戦略
      • よく考えたら「修士課程出たけど修士論文の研究を続けず会社に入ってエンジニアしてます」みたいな人って既にこの戦略を採用していて2つ目のピークを作ってるところだよね。
      • と博士過程出たけど研究を続けず会社に入ってエンジニアしてたけど最近エンジニア的でない専門性に走りつつある僕がふと思った。
  • 2つ目のシフトは、いわゆるソーシャル・キャピタルに関するもの。物事は一人で達成するのではなく、周囲の人と協力して達成するものだが、その「周囲の人」が従来のような「同僚」とかではなくなりうる、という指摘。さもありなん。

    • 小さくて密結合なグループも必要だし、広くオープンなグループも必要。コミュニケーションの広さは目的によって変わる。
    • 9章の第2のシフト、3つあるコミュニティの中の最後の1個よくわからなかったのを再確認。関心が共通している狭いコミュニティポッセ」と、専門の違う広い「アイデアクラウド」はすぐ分かったが3つ目の「自己再生」がよくわからなかった。これ、いわゆる日本語で言うところの「レクリエーション」だね。オフラインでなければならず、専門性が共通している必要はなく、基本的に少人数。
  • 3つ目のシフトは内面に関するもので、流し読みしただけではちょっとよくわからなかった。

    • 3番目のシフトは、要するに「何があなたの人生にとっての幸せか」ってことで、お金や消費が本当に幸せなのかを考えてみろという話。

初出

5つのトレンド

  • テクノロジーの発展
  • グローバル化
  • 人口構成の変化と長寿化
  • 個人、家族、社会の変化
  • エネルギーと環境問題

3つのシフト

  • ゼネラリスト→連続スペシャリスト

  • 孤独な競争→みんなでイノベーション

  • 金儲けと消費→価値ある経験

  • 浅いスキルを提供するサービス(Wikipediaなど)

  • 情報通信技術