• ルールという言葉の意味に揺れがある
    • A: 「人を殺してはいけない」
    • B: 「人を殺した場合は何年の懲役に処す」
    • どちらor両方をルールだと思うかが人によって違う
    • 日本の刑法はB
    • 「なんじ殺すなかれ」みたいな宗教の戒律はA

意味の揺れによるミスコミュニケーションの例

  • Aさんの発話「Xをしてはいけない」

    • 意図: 「これはルールであって、みんな従うべきだ」
  • それを聞いたBさんの解釈

    • 「Xをしてはいけない、と、Aさん個人が考えている」
    • 「Aさん個人の思想信条であって、他人がそれに従う必要はない」
    • 「Aさんが個人的にXを嫌っているのはわかるから、Xでもnot Xでもよい時にはnot Xにしておくか~」
    • 「でも、自分がXをしたいときにはするぞ」
  • not XなBさんを見てAさんが思うこと

    • 「Bさんはルールを理解し、それ守ってnot Xしている」
    • しかしBさんはそれをルールだとは解釈していない
  • その後XをしたBさんを見て、Aさんの発話「ルール違反だ!なぜXをしたんだ!」

  • Bさん「そもそもルールではない。なぜXをしてはいけないんだ」

  • Aさん「ルールだからだ!」

  • 平行線になる

  • ルールであるかどうかの解釈に揺れがある

  • ルールであると認めた上でも「ルールだからと言って従うべきということにはならない」という解釈の揺れがある

    • ルールと交渉
    • ルールは人が作ったものである。

    • 既存のルールは、過去の交渉の産物である。

    • ある行動が既存のルールに反することは、その行動をやらない理由にはならない。交渉によってルールを変える選択肢があるから。