落合 いま各モジュールの実装までは進んでいて、インテグレーションを行なうフェーズに入っています。わたしたちがつくったも30人くらいまでは増えそうなので、30人の村で実用できればある程度のベンチマークにできるのではないかと思っています。ここはソリディティ村と銘打って、スマートコントラクトを書ける人なら入れるようになっています。あえてリテラシーを高めに設定しているんです。

鈴木 リテラシーの高い人だけに絞るのは面白そうですね。現に欧州で失敗した民主主義を米国で実現したのはメイフラワー号に乗ったピューリタンの人々だったわけですよね。41人のピューリタンがメイフラワー誓約にサインしたことが社会契約となり、プリマス植民地で行なった実験が米国中に広がって近代民主主義のモデルとして政治哲学者アレクシ・ド・トクヴィルに再発見されたわけです。彼らはある意味リテラシーが非常に高い人々だったし少人数で協力しながら学校も教会も病院もつくらなければならなかった。落合さんの取り組みもそんな挑戦なのだと感じます。 落合渉悟が構想する、クリプトと公共をつなぐDAOの実験:なめらかな社会へ向かう6つの対話 #1 | WIRED.jp

リテラシーの高い少数のアーリーアダプター小さなコミュニティを作る

  • 次にそのコミュニティ内の合意形成で新しい社会契約社会の仕組みができる
  • それからその社会の仕組みが有益だからという実利によってマジョリティが参加する

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落合 渉悟 鈴木 健