縦書きだった、しゃべってるのを書き起こした感じの本
売り手には買い手の頭の中がわからない
- =情報の非対称性がある
- そこでオークションで情報収集する
オークション、イメージまちまち
- 競り上げ、競り下げ
- 封印型
- 第一価格、第二価格
第二価格
- 耐戦略性
売る側のメリットは?
- 一概にわからない
第二価格方式を経済学部で教えるようになったのはここ20年くらい
競り上げと第二価格の関係
- 標準モデルでは一致
- ヒートアップの効果
- 人間は感情的に、事前の評価額以上の入札をしうる
- 勝ちたい、得られないことに対する抵抗
- 実験的に10〜15%くらいの被験者がヒートアップする
- 著者の感想としては感情的にヒートアップしてる人だけではなく知識不足や何か別のものを強く信じて冷静に損な行動を選ぶ人もいるように見える
- 封印型ではヒートアップが起こらない
- 人間は感情的に、事前の評価額以上の入札をしうる
- アップデート
- 他人の評価を見て自分の評価を更新
オークションの結果が出た後「やっぱ払いたくない」と言われると困る
- 自動的に実行されると良い→スマートコントラクト
オークション運営者が釣り上げる
- shill bidding
- 第一価格なら入札者が自分の入札額を払うので問題ない
- 第二価格なら、運営者が落札しそうな人の落札額を見て、その少し下を入札することによる価格釣り上げ攻撃が成立しうる
発行コインのオークション
- 金融商品の発行
- プライマリー市場とセカンダリー市場
- プライマリー市場はオークション向き、適切な価格が不明だから
- IPOはプライマリーなのにオークションしない
- 株式のセカンダリー市場はオークション
- 一番高い値段をつけた人が買える
- スーパーで魚をオークションしない
- 単価が安い
- 日もちしない=取引に時間をかけることのデメリットが大きい
- 国債
- プライマリー市場: 財務省理財局が国債オークション
- セカンダリー市場: 日銀が買いを入れてる
- 複数同質財オークション
- ビッド支払い方式
- 単一財の時の第一価格方式と同じ
- 差別価格とも言う、均一価格との対比
- 均一価格方式、次点価格方式
- 最も安い勝ちビッドor最も高い負けビッド
- 耐戦略性がない
- 耐戦略性があると正直が得=入札者の意思決定コストが下がる
- ヴィックリー方式
- 自分以外の負けビッドで最大のものを払う
- ビッド支払い方式
イングリッシュクロックによる競り上げ
- 値段が上がっていく、各人は欲しい量を減らしていく
- 需要の総和が供給以下になった点で終わり
- 価格が高くなりやすい実験結果
フィナンシェの事例
- 売れ残りを避けるオークション設計
- 払いたい額を入札
- クロックで集める金額が下がっていく
- 一致したところで終了
不動産オークションの実例
- 10分間ルール
- 最後の入札から10分後に終了
- 締め切り間際に殺到しないため
- 1999年に不動産オークションが解禁された
- バブル後始末の売れ残りを競り下げオークション
- 競り下げは買い手が一人でも成り立つが、競り上げは最低価格での取引になる
- これは「買い手が一人である」と言う情報を買い手に伝えないことによる
オークションは納得を得やすい
- 価格の説明責任
- 決定プロセスの透明性が納得に寄与する
同時競り上げ式オークション
- 異なる財を組み合わせて売りたい
- 家を2軒売る、1つ欲しいけど2つはいらない
- 周波数オークション
- 個別にオークション
- すべてが止まるまでビッドを受け付け続ける 逐次オークション
- 不利そう
安定マッチング
- 受入保留アルゴリズム
- ゲール・シャプレーアルゴリズム
- 耐戦略性を満たす: 正直に申告するのが得
- 人数が増えた時に順位付けが困難
- 成績で順位付けることになる
- 同時競り上げオークションと受け入れ保留アルゴリズムは、一般化受入保留アルゴリズム
学生寮の部屋の交換
- Top Trading Cycleアルゴリズム
- パレート改善
- 強コア配分
- 腎移植への応用
レーティングがうまくできることがマッチング理論の応用しやすさにつながる
投票
- クオドラティック投票
- 選好の強さを反映できる
- 一定量のクレジットが配布される
- 投票のテーマは複数ある
- クレジットをテーマに分配する
- 100クレジットで10票を手に入れられる
- コロラド州で使う予定
- なぜ良いのか、どう良いのかは証明されてない
- マジョリティジャッジメント
- 普通の多数決は票の割れに弱い
- MJはこの問題を解決する
- 例えば各候補を7段階評価する
- 中央値をその候補者の社会的評価とする
- 二段階にしたものを是認投票という
- MJが是認投票の改良版という位置付け
- 2011年
- これが出てくるまでは決選投票つき多数決や、ボルダルールが議論されていた
- 中央値を選ぶのはなぜ
- 戦略的操作に強い
- 証明されてる(具体的には?)
- 1つを選ぶことよりも情報量が多い
- 候補の相関
- 少数の熱烈なファンがいる/多数の人に弱く支持されてる