マルチタスクに起因する混乱のパターン分析

  • タスクAとタスクBの2つがあって混乱

    • 一度に一つしかできないので片方を選ぶ
      • 選び方: 締め切りが近いもの、なんらかの優先順位、決められないならコイントス
  • タスクAとタスクBがあって、締め切りが近いAをやるべきだと考えているがBが気になる

    • 「気になる」とは何か
      • タスクBのサイズを見積もれていなくて、タスクAをやって時間が失われることでタスクBの達成ができなくなるかもしれないという不安
        • タスクAが重要でないなら捨てるべき
        • タスクBが失敗しても構わないなら開き直るべき
        • タスクAもタスクBも成功させたいと考えている
  • タスクAとタスクBがリソースを奪い合っており、どちらをやるべきかの意思決定が必要だが、意思決定をする準備が整っていないためどちらでもないタスクCをやってしまう

    • 見積りの不良が原因の場合
    • AとBのどちらが価値があるか判断できない場合
  • タスクの完了条件が明確でない(よい発表資料を作る、など)と見積りが無限に広がるので、他のタスクとオーバーラップして問題を引き起こしやすい

    • タスクに掛かる時間を大きく見積もっていると不安感が増しやすい
    • 完了条件が明確でないタスクは時間で切るべきだが、時間で切ること、それ以上時間を掛けて質の改善をしないことの意思決定は恐怖を伴うので避けてしまいがち。その結果「締め切りギリギリまで他のことをして時間を潰し、締め切りを実質の時間制限に使う」がよく行われる。あんまり精神衛生によくない。
  • 基本的にマルチタスク混乱の人には「タスクを一つに絞れ」というアドバイスがされることが多いと思うが、それで機能していないケースは、おそらく「理性によって選んだタスクと、感情とがミスマッチ」という現象が起きている。

    • 「頭ではタスクAをやるべきだと思っているのだけど~」というやつ
    • 感情の側がいったいどうしてタスクの実行を拒否しているのか掘り下げていく必要があるのではないか