ソフトウェアに限った話ではないが、ソフトウェアエンジニアの間では「ソフトウェアの設計の側を直すべきなのに、人間の側が使い方の工夫で解決している」という状態を指す

運用で回避も関連する言葉

ソフトウェアエンジニアがこの状態を嫌うのは、ソフトウェアという比較的変化しやすい道具を使っている業界だからかもしれない。 100年くらい変化していない道具を使う業界では使いにくい道具の使い方を人間が習得した場合に「職人技」と呼ぶのではないか。

具体的にはブラウザの挙動がマチマチで、ブラウザの種類を識別する方法も限られていた時代、パーサの振る舞いの違いを使って識別するテクニックがあった。バッドノウハウの具体例 もしブラウザが100年変化しないなら、この識別手法は素晴らしく有用な知識として扱われただろうし、実際当時も一部の人にはありがたがられた。しかし現実には、更新によって数年で陳腐化し、使い道のなくなる知識だった。

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