日本人がコンフリクト回避する傾向にあることと、日本人がコンフリクトを回避することを好むこととは別の問題である。例えば、あるミーティングにおいて、同僚が間違った議論を展開していることに気づいた時、「相手の誤りを指摘すると角が立つし、場を乱したくないから何も言わないでおこう」と考え、自分の意見を述べなかったとする。ここで、「うちの職場では言いたいことも言えないので不満だ」と感じるのであれば、コンフリクトを回避しているけれども、その行動自体には満足していないのである。 https://jhclub.jmam.co.jp/acv/magazine/content?content_id=8454