2x2の4パターンのうちの1つが「コミュニケーション」だと認識されていない 2つの属性
- 特定の人間に対して行うものと、非人間に対して行うもの
- 当事者で閉じているものと、他の人に開かれているもの
IT技術発展前
- 2人で話をしているときは「特定人間相手」「閉じている」だった
- 他に聞いている人がいる場で話をすることもあった:「特定人間相手」「開いている」
- 一方、日記を書くなどのような「非人間相手」「閉じている」のアウトプットもあった
- これを「コミュニケーション」だと考える人は少ない
- 物理的な掲示板に掲示を張り出すなどの「非人間相手」「開いている」もあった
- 個人が多くの人を対象にこれをやれるチャンスは少なかった
- 情報量では「新聞」などメディアの形が多かった
- 情報発信コストが高かったため
- コストをかけて発信ができる主体が限られていることがメディアの権威づけにつながった
IT技術の発展によって
- 電子メールの登場
- 物理的・時間的な距離を超えて「特定人間相手」「閉じている」ができるようになった
- メーリングリスト
- メールのやり取りを、他の人にも共有する
- 電子的な日記
- 紙の日記をつけていた人の一部はデジタルファイルとして日記をつけるようになった
- 検索ができるメリットがあった
- 電子的な日記の公開
- 電子的な日記を公開する
- 初期にはHTMLを手で編集することによって行われていた
- のちにブログが生まれて作業コストや必要な知識が減ったことで広く行われるようになった
- 情報発信コストの減少
ほとんどのツールは、どちらの使い方もできるので、ツールを分類しようとするのは無益(誤った二分法)
- 不特定多数向けの発信だと今では考えられているブログも、初期には「トラックバック」という概念があった
- 特定の個人に向けて「あなたの記事に言及する記事を書いたぞ」と通知を送る機能
- メーリングリストでの会話は多くの場合「ある人の書いたメールに対する返信」(特定人間相手)だが
- メーリングリストに最初に質問や提案を送るときは具体的な特定の人間を想定しない「誰か教えて」が多い
文脈
- コミュニケーションのメンタルモデル変遷
- 世代間のコミュニケーションの違い、の補足
- 「メーリングリストは1対1なのか?」