「すべての人から学ぶことができる」は、事実というよりは心の持ち方。 すべての人から学ぶことができると考え、学ぼうとするアクティビティによって、人生に有益な効果がある。
すべての人から学ぶためには「自分が持っていて相手が持っていないもの」ではなく「相手が持っていて、自分が持っていないもの」に注目する必要がある。 これには訓練が必要。デフォルト状態では、自分が詳しいことに関しては「詳しい人と詳しくない人の差」が明確であり、自分が詳しくないことに対しては「詳しい人と詳しくない人の差」が不明確なので、自分が全般的に詳しいというバイアスが発生してしまう。 一つの解決策が、相手の過去の経験に関心を持つこと。相手の過去の経験に関しては、相手が世界で一番詳しく、自分は相手に教わらなければ何も知らない。この構図が自明なのでバイアスにはまりにくい。