Cybozu Days 2023-11-09のKeynoteのAI部分のストーリーを作るためにサイボウズを取り巻くAI関連の状況を整理したのだけど、Keynoteの場で限られた時間で伝えるには構造が複雑すぎるのでだいぶ整理した
- 使わなかった話も含めて記録しておく
まとめのKozaneba
- 一般的な話: 最近のAIって何がすごいの?
- コンピュータが「コミュニケーション」を理解するようになった。
- 今までのコンピュータは数値のデータや分類のデータを扱うのは得意だった。だから企業の中ではそのようなデータを溜め込んでBigQueryなどで分析することが行われていた。
- ここのデータとコミュニケーションの対比は当日のトークからはカットした
- BigQueryのキーワードを入れたのは、kintoneをフロントエンドとして外部サービスに接続する話が手前のセクションで行われるから
- 一方でコンピュータは人間の会話を理解することはできなかった。だからコンピュータに指示を出すには「プログラマ」が専門の「プログラミング言語」を使って記述する必要があった。
- コンピュータが「コミュニケーション」を理解するようになったことで、グループウェア上での会話や議論が分析可能な対象になったし、プログラマでない人でも日本語でコンピュータに指示を出すことができるようになった。
- ここの「グループウェア上での会話や議論が分析可能な対象になった」もカットした
- 「プログラマでない人でも日本語でコンピュータに指示を出すことができるようになった」と二つの並列になって、聞き手が混乱してしまうため
- どちらか片方に絞ろうと考えた時「会話や議論が分析可能になる」は分析的な仕事をしてる人以外は「分析?何が嬉しいの?」となるため
- ブロードリスニングにつながっていく概念なんだけど、説明時間が足りてい
- ここの「グループウェア上での会話や議論が分析可能な対象になった」もカットした
- サイボウズ製品、kintoneやグループウェアはAIと組み合わさるとどうなる?
- グループウェアの情報や議論を蓄積・共有する仕組みはAIと相性がいい。
- 特にサイボウズがおすすめしている「情報共有の場」を作るスタイルが相性がいい。
- why?
- 情報を個人が所有するメール的な文化では、個人の強化どまりになる。
- チームで使えばチームを強化する
- (「チームワークを改善」というとコミュニケーション感が出るので「チームを強化」の方が良い)
- たとえばメールワイズの登場によって、個人メーラーでは管理しにくかったやりとりの履歴がチームで共有できるようになった。
- 情報共有によってチームが強化される。
- この共有の場、共有のチームに「AIさん」が新入社員として配属されることをイメージすると良い。
- 「AIさん」はまだ仕事のことがよくわかってないから今後教えてあげる必要がある。一方で人間と違って24時間働ける。
- 例えば2023年の論文で、AIが生成した自動返信メールのユーザ満足度を調べた研究がある。
- 従来型の自動返信メールに比べてユーザ満足度が高い。またAIが下書きを書いて人間が手直しして送ると、人間だけが書くのと比べて満足度が高まった。
- この「手直し」が「AIさんに仕事を教えること」の一種。
- グループウェア上でチームのみんなが知識を持ちより、チームメイトの「AIさん」をより良くしていくようになる。
- 組織としての知識活用が進む。
- AIを活用、導入するために大事なことは?
- AIに関する今の状況は1995年にインターネットが普及し始めたぐらい。
- 97年にサイボウズが起業した。
- 2000年にインターネットの人口普及率が4割になり、GoogleやAmazonが日本でのサービスを開始した。
- そこから25年ほど経ったのが今。
- つまりAI技術はここから広まっていき、今後多種多様なサービスが生まれていく。
- このサービスをどう使えば有益な結果を引き出せるのかを学ぶことが必要。
- kintoneアプリの作り方を学ぶことで自分の力で自分の業務を改善できるようになったのと同じ。
- どうやって学ぶか、基本的にはどんどん使ってみて、みずからの目で見なければならない。
- それをやりやすくするためにサイボウズ社内ではChatGPT的なサービスを開発・運用している。
- そして、AI活用のための知識が共有される仕組みを作っていくことが重要。
- 個人メーラーからメールワイズへの変化が有益だったのと同じように、ChatGPT的なサービスも個人所有のものからチームで共有される「グループウェア」になることが有益。