nishio: 改めて読み返しても価値の高い記事だなこれ 提案書を読んでもったいないと思った部分を紹介します。採択はぶっちゃけ運です。|Daiki Teramoto|note

nishio: 「アイデアを全部並べただけで、優先順位を付けていない」を見て「えっ、もういっぱい書いちゃったけどどうしたらいいの」ってなった人は、削除するのではなく最後に「付録: その他のアイデア」って章をつけたらいいと思う。フィードバックで「付録のこのアイデアも面白いね」って言えるし。

nishio: 我々はエスパーではないから書いてないものは読み取れない。なので書いてないよりは書いてある方がいい。それに加えて「どれが最も重要だとあなたが考えているのか」もわかるようにして欲しい、思いつきを全部列挙したメモではそれがわかりにくい。だから既に書いたものは消さずに付録にしたらいい。

nishio: 「最近の人工知能はすごい→このプロジェクトもすごい、という論理的でない主張」 確かに。「最近の人工知能はすごい、このプロジェクトは人工知能で解決する、だからこの提案はすごい」は論理的におかしいね。 この論理的におかしな思考は大人でもしばしばハマってる気がする。

nishio: 人工知能が問題を解決するのではなく、貴方が問題を解決する。その問題解決に必要な手段をあなたが見つけてあなたが実装する。その解決手段が世の中で「人工知能」と呼ばれることもあるけど、そこは問題解決の本質ではない。 「この『人工知能』って、具体的にはどんな処理ですか?」に答えると良さげ

nishio: 「人工知能」という言葉は曖昧だけど割と多くの手法に共通する特徴として「人間がたくさんの条件分岐を実装する代わりに、もっとたくさんのデータを集めて、そのデータに基づいて条件判断する」という特徴があり、その場合「で、そのデータはどうやって集めるのですか?」が想定質問になるよね

nishio: あと人工知能は「うまくいくかどうかやってみるまでわからない」という性質のものが多いので、うまくいかなかったときに成果報告会で「やってみたけどうまくいきませんでした」と発表する羽目にならないためにどうするかも気になるところだ。これは難しい問題で僕も正解は持ってない。

nishio: 状況によっては「まずルールベースで動くものを作って、それを実際に使ってデータを集める。人工知能は必須の部品ではなく、プラスアルファの性能改善に使う」が有効な時もあるけど、全部がそうというわけではない。ルールベースで書くことが困難なケースがしばしばある。

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