Role noun vs ideology noun の分離
観察
correspondences.yaml の ja-only (en: ~) セクションに、role noun の 2 ページが登場する:
| JA role | JA ideology (両側対応) | EN |
|---|---|---|
テクノクラート | テクノクラシー ↔ Technocracy | (Technocracy のみ) |
リバタリアン | リバタリアニズム ↔ Libertarianism | (Libertarianism のみ) |
つまり JA は「主義」と「主義者」を別の概念単位として ingest 段階で促進した。EN は「主義」一語に主義者の議論を含めた。
言語的基盤
日本語は外来語の -cracy / -ism 部分と -crat / -ist 部分を別のカタカナ語として独立に借用する慣習がある。テクノクラシー (technocracy) と テクノクラート (technocrat) はそれぞれ独立した借用語であり、字面の語幹も完全に分離している。
英語の方では technocracy と technocrat は同じ語幹を共有する derived form の関係にあり、technocrats という言及が Technocracy page の subsection で処理されることに違和感がない。
なぜ価値ある観察か
JA wiki の構造は テクノクラート についての議論 (彼らはなぜそう考えるか、誰がそうか) と テクノクラシー についての議論 (この ideology の論理構造、批判点) を構造的に separable にする。実際に既存ページの本文を見ると、JA の テクノクラート page は人物例 (ピーター・ティール、サム・アルトマン 等の JA wiki entity ページ参照) の議論を中心とし、テクノクラシー は ideology の論理構造の議論を中心としている。
EN の Technocracy page は両方を兼ねるため、page の navigation が概念分析と人物分析の混合になる。
この差異は「同じ概念」が言語によって運用上どう分節化されるかの直接的な例であり、本 wiki森 が観察対象とする「diversity creates value」の典型例。
一般性の検討
この split は Plurality 固有ではなく日本語一般の慣習 (「フェミニズム / フェミニスト」「マルクス主義 / マルクス主義者」など) を反映している。つまりこの観察は Plurality 概念体系の独自性ではなく、日本語 ingest が日本語の morphology に従って自動的に concept space を分節化する という、言語横断 wiki 一般に発生する pattern を指している。
Open Questions
- 他の
-ism / -istペアに同じ split が起こりうるか? (実際の候補:pluralism/pluralist— Plurality 本では Plurality を-ism化することへの賛否があり、pluralist役割が存在する) - EN wiki に逆方向で role/ideology split を導入する価値はあるか? (たとえば
Technocratspage を作って人物議論を分離する) - 中国語 / 韓国語版でも同様の split が起こるか? (一般に CJK は role noun と ideology noun を別字熟語にする傾向がある)