宇田川氏の毎日

  • 種類: 統合解説(複数の本人定義を平易な日本語で 1 つの絵にまとめる)

このページの目的

宇田川浩行氏は、デライト上に 自分自身の毎日を細かく記録しつづける 大規模な日課を組み上げている。彼の輪郭群を読むと、「希哲20年4月30日の希哲黄金休日に黄金整輪を進めて……」のような独特の語彙が大量に出てくる。一つ一つの語の解説は utagawa にあるが、全体としてどういう生活システムなのか はそれだけでは見えにくい。

このページでは、それらの個別概念を 特殊用語に頼らない平易な日本語 で 1 つの絵としてまとめる。

一言でいうと

宇田川氏は、自分の毎日(睡眠・食事・運動・掃除・仕事・思考)をデライト上の文書として日々書き残し、文書同士を整理し続けることそのものを生活の中心 にしている人である。書き残し方は単なる日記ではなく、「観点ごとに別の文書を作る」「毎日それを書き上げる」「定期的にそれら文書群を整え直す」 という三段重ねの作業からなる。

この日課を 2018 年から 8 年近く続けており、現在は 1 日のうち相当な時間をこの作業に充てている。

三段重ねの日課

1. その日のメインの記録 — 主日記

  • 1 日 1 ファイル「希哲N年M月D日の日記」を書く。
  • これは「『希哲日記』」という、本人が自分の生涯にわたって書き続けるつもりの巨大な記録の本体。
  • 2018 年 8 月 17 日から 1 日も欠かさず続けている(はずだが、副日記の同期化で穴埋めしている期間もある)。

2. 観点別の小さな記録 — 副日記

メインの日記からは独立して、観点ごとに別ファイル を作る。これを総称して 副日記 という。2025 年時点で 15 種類:

種別何を記録するか
睡眠記録就床/覚醒/起床の時刻と睡眠の質(本人輪郭 によれば「覚醒」と「起床」を厳密に使い分ける)
飲食記録食事の内容と量
体調記録体調、健康状態
入浴記録入浴の有無・時刻
散歩記録散歩
陶練記録筋トレなど身体トレーニング
整清 記録部屋・身辺の整理整頓と清掃
整輪 記録デライト上の文書整備(後述)
執務記録仕事
進捗記録プロジェクト進捗
開発記録デライトの開発
運営記録サービス運営
抜控記録抜き書き・引用
画像/画面/写真記録スクリーンショット類
家計記録お金の出入り

つまり、その日眠ったこと・食べたこと・運動したこと・仕事したこと・部屋を片付けたこと、を 別々のファイルに別々に書く。日記が「散文」だとしたら、副日記は「観点別の定点観測ログ」。

3. 文書整備そのものを日課にする — 整輪

これが宇田川氏の毎日のもう一つの中心。デライト上には膨大な数の文書(彼はそれを 輪郭 と呼ぶ)が積み上がっており、それらを 意識的に整理・書き足し・関連付け直す作業 を「整輪」と呼んで、毎日続けている。

整輪のサイズ説明
日々の整輪当日書いたものをその日のうちに整える
日記準備整輪その日の日記を書く前に、関連する文書をあらかじめ準備しておく整輪
大整輪数ヶ月〜数年規模で続ける、未整備の文書を一掃する整輪。2022 年から続いていて、2025 年に「黄金整輪」として再始動

整輪は「庭の手入れ」のような営みで、書きっぱなしにしない、関連付けを足す、知名(タイトル)を見直す、ということを習慣として続けている。

一日一文(越省)— 思想を毎日 1 つ書き上げる

上記の記録活動とは別に、宇田川氏は 一日一文 という習慣を持っている。これは 1 日に 1 つ、思想的なまとまった文章を書き上げる という日課。2014 年に「一日一章」として始まり、2019 年に「一日一文」と改名、2023 年から題名に二重鉤括弧 『…』 を付ける形式に変わった。

2026 年 1 月、宇田川氏はこれを 越省(エッセーの希哲館訳語)と呼ぶようになり、「雑文から越省へ」 と自身の文章活動を格上げした。これにより 2025〜2026 年には:

のような長文の本格論考が次々と書かれている。完成した状態を表すために 2026 年 2 月から 書了(しょりょう/かきおえ)という新用語も採用。「校了」「読了」はあるのに「書了」がない、と気付いて造った語。

食事もシステム化されている

宇田川氏は食事も命名・体系化している。例:

  • 黄金朝食 (K#F85E/0758-181A): ごろグラチョコナッツ+ヨーグルト(バナナ・リンゴ・キウイ・クコの実)+ゆで卵+黒にんにく、合計 600〜700 kcal。2025-02-17 命名。
  • 完全メイト (K#F85E/0758-AE6E): 完全メシ + カロリーメイトの組み合わせ、昼食用。2025-03-01 考案。

食事に名前を付けることで、それ自体が 「黄金朝食を取った」 のように副日記の語彙に組み込まれる。

仕事の時間構造 — 朝の定時執務

朝の決められた時間に行う仕事を 朝の定時執務 という枠で運用している(本人輪郭 K#F85E/0758-6162)。希哲19年11月29日から 6:15〜7:15 で試行、希哲20年2月1日から 5:15〜6:15 に変更。対になる「夜の定時執務」もある。

一日の評価語彙 — 「黄金」

宇田川氏の日記を読んで最初に困惑する語が「黄金」だろう。「希哲黄金休日」「半希哲黄金月」「希哲黄金市場戦略」など、頻繁に登場する。

これは本人輪郭 K#F85E/0758-450D で明確に定義されており、ほぼ 「宇田川の理想」 と読み替えてよい。「黄金日」は「理想的に過ごせた日」、「黄金週」は「理想的に過ごせた一週間」、「希哲黄金市場戦略」は「希哲館事業の理想的な市場戦略」、という具合。

これを知っていると日記が劇的に読みやすくなる。例: 2026-04-20 の日記の冒頭「ほとんど特筆すべきことのない希哲黄金休日。」は、平易に書けば「今日も理想的な休日だった。特に書くことはない」。

年単位の構造 — 希哲紀元

宇田川氏は 2007 年(希哲館事業発足年)を 希哲元年 とする独自の紀年法 希哲紀元 を使う。よって 2026 年は希哲 20 年。日記の知名はすべて「希哲N年M月D日の日記」になっており、本人輪郭中の年表記もこの紀年法。

これも知らないと「希哲17年って西暦何年?」となるが、希哲N年 = 2006 + N 年 と覚えればよい。

全体像

これら全部を組み合わせると、宇田川氏の毎日はおおよそ次のような構造で動いている:

朝
├─ 朝の定時執務 (5:15-6:15)
├─ 黄金朝食を取る
├─ 日記準備整輪 (今日の日記を書くための周辺文書整え)
└─ 主日記の前半 + 副日記の同期化
日中
├─ 仕事 (執務、開発)
├─ 完全メイト等の昼食
├─ 整清 (部屋を整える)
└─ 一日一文 (越省) を書き進める
夕方〜夜
├─ 陶練 (筋トレ)
├─ 入浴
├─ 夕食
├─ 越省を書了する
├─ 残りの副日記をまとめる
└─ 整輪・大整輪を進める
就床前
└─ 主日記を完結させる

つまり生活のあらゆる時間に「観察 → 記録 → 整理」のループが組み込まれている

なぜここまでするのか

宇田川氏自身の説明を集めると、概ね次の動機が見える:

  1. 自己実験: デライトという 記憶を保存・検索・伝達するための道具 を作っている本人として、自分の生活全体をその上で運用してみせる必要がある(食事から思想まで全部)。
  2. 大言語化: 自分の毎日のあらゆる側面に 名前を付ける ことで、後から振り返り・比較・調整ができるようにする(「黄金朝食」「整清」「越省」「書了」など、本来名前がなかった行動に名前を作って配る)。
  3. 完全日記主義: 抜けがあったら埋める、という強い指向。本人が「完全日記」「完全日課」と呼ぶ概念で、副日記の同期化も含めて毎日を完結させたい欲求がある。
  4. 大整輪による知の蓄積: 単に書くだけでなく、書いたものを 整理し続ける ことで、長期的に使える知的資産にする。

これは多くの人にとっては過剰な労力に見えるが、本人にとっては デライトという道具を 100% 使い倒すことが、その道具の正当性を実証する という事業上の意義もある。

関連用語(個別ページ)

日記体系

整輪体系

生活詳細

人物

他の統合解説

  • 宇田川氏の認知観 — なぜ「輪郭」のような独特な認知単位で日記を書くのか、の根拠
  • 宇田川氏の言語観 — 「越省」「書了」「整輪」のような造語が量産される動機
  • 宇田川氏の事業観 — この日課自体が事業の一部であること(自己実験・大言語化・知識管理の実証)

ソース