N10K 騒動
- 読み: エヌテンケー そうどう
- 種類: 造語(出来事の名)
一言要約
2020年、デライト公式 Twitter アカウントの「個人知識管理サービスは1万ページあたりで限界に近付くが、デライトは100万〜1000万ページ対応」というツイートをきっかけに起きた、Scrapbox/Cosense コミュニティとの論争。
詳細
発端のツイート(2020年、デライト公式 @Dlt_jp):
一般的な個人知識管理サービス(Evernote、OneNote、Google Keep、Notion、WorkFlowy、Dynalist、Roam Research、Scrapbox 等々)では、1万ページあたりで限界に近付きますが、デライトは100万どころか1,000万ページ以上の情報を扱えるように設計されています。
これに増井俊之氏(@masui、当時 Nota CTO、現 Helpfeel テクニカルフェロー)が反応:
1万ページを軽く超えるScrapboxプロジェクトをたくさん利用してますが「限界」なんて感じたことはありません。いい加減なことを言わないで欲しいものです。
その後、shokai氏、西尾氏、倉下氏ら主要開発者・インフルエンサーも巻き込んで議論が広がった。
命名の由来
C10K 問題(クライアント1万台問題)にちなんで宇田川氏が命名:
- N はノートの N(page の P でなく、ツール一般を指す表現に)。
- 「N10K(問題・騒動)」と呼ぶ。
宇田川氏の本意(後年の説明)
- 「1万ページの壁」というより「10000ページのぬかるみ」を意図していた。どんなツールでもそのくらいになると管理上の煩雑さに足を取られる、という主旨。
- 「ある種の人間が感じる限界」のことで、システム上の限界ではない。
- 当時デライトでは250万ページ以上を扱っていた感覚から「他のツールで1万以上やる気にはなれない」を無邪気に表現してしまった、と反省。
- 「言葉選びには大きな問題があったなと振り返って思う」「当時の非礼を心から詫びたい」とコメントしている。
沈黙の理由
宇田川氏が当時長く沈黙していた理由:
- デライト開発を放って議論に興じるわけにいかなかった。
- 「デライトを使ってみれば分かる」と言うにはデライトの実装が当時お粗末すぎた。
- インフルエンサーですら数千ページ程度の時代に共有できる問題意識ではなかった。
- 時間が証明する問題でもあり、不安を感じていなかった。
意図的な「人払い」もあったとも書いている: 「Twitter 上のデライト公式アカウントでは騒動に関する長々とした分かりにくいツイートを意図的に放っていた。これは人払いとデライトのコアな話がどこまで通じるかの実験を兼ねたもの」「より強い関心度、高い理解度を持った人だけが来てくれればいい」「結果的にはそこそこ成功してしまった」。
関連用語
- 情報を溜める系サービスは10000件で限界を迎える?
- 10000ページのぬかるみ
- ブルートリンク — 関連した別の論争
ソース
- villagepump-デライト.2hop.md (Page: N10K 騒動, 情報を溜める系サービスは10000件で限界を迎える?, hiro)