立体アウトライナー
- 種類: 造語(久住哲によるデライトの位置づけ)
一言要約
久住哲氏がデライトを位置づけるカテゴリ。アウトライナーの変種 だが、普通のアウトライナーが平面(一本のツリー)なのに対し、デライトは複数の親を持てる 立体的な階層構造 を作れる、というニュアンス。
詳細
久住氏の主張: 「デライト=アウトライナー」。
デライトがアウトライナー的である理由:
- 階層構造がある。
- 子要素をリスト化できる。
- ドラッグで子要素に追加できる。
- 同じ名前の項目を複数作れる(厳密にはアウトライナー的ではないが、見出しだけのアイテムを「名前のあるアイテム」と見なすことができる)。
普通のアウトライナーと違う点:
- そもそも見た目がだいぶ違う。
- 純粋なツリー構造ではない(複数の親を持てる、立体的)。
- 折りたたみができない。
- 孫要素まで一覧化できない。
久住氏が言及するデライトの凄み:
- アウトライナーとして使っていく過程でツイートもできる。
- ツイートをするうちにアウトラインも作られる。
- ただし 描出 コストはそれなりにかかる(デライトにコミットするコストとそれへの対策 参照)。
宇田川氏自身がデライトをアウトライナーと位置づけているわけではなく、これは久住氏の解釈。Dynalist との部分的比較も久住が行っている。
先行概念
「複数の親を持てる」「多次元的なアウトライナー」型のツールは、20年以上前から複数存在する。
デルン構想(2002)を基準に時期を整理:
- 明確な先行:
- Hypertext Editing System / NLS / Augment(Engelbart, 1960年代-): アウトライン+クロスリンクの古典的祖先。
- TheBrain(1997-): 中央のノードを中心に親・子・横の関係を表示。複数の親を持てる「立体的」な視覚化が長年の特徴。
- Workflowy 以前のアウトライナー(MORE, ThinkTank 等、1980年代-)。
- 並行発展:
- Tinderbox(Eastgate Systems, 2003-): ハイパーテキスト+階層+自由リンク。デルン構想の翌年。
- Compendium(学術論証マッピング、2000年代)。
- デライトより後:
- Workflowy(2010-): 階層 + mirror リンクによる多重所属。
- Roam Research(2020-): block reference 機構によりブロックが複数の文脈に同時に現れる。デライト公開と同年。
- Logseq, Obsidian の transclusion(2020年代): block embed で立体的な参照。
宇田川氏的な位置づけとの違い:
- 「立体アウトライナー」は 久住哲氏の用語 であり、デライトを既存ツール群と比較する分析枠組みとして導入された。
- 宇田川氏自身は「アウトライナー」ではなく「新しい媒体形式(デルン)」「KNS」と位置づけたがる。これはマーケティング上の差別化だが、機能から見ると上の TheBrain・Tinderbox 系の系譜にある。
関連用語
- 輪郭構造
- 三景 — Dynalist の「ズームイン時のパンくず」が前景に近い、と久住が比較している
- 景間距離
- デライトにコミットするコストとそれへの対策
ソース
- arpla-デライト.2hop.md (Page: デライトはアウトライナーの変種, デライト=アウトライナー, 三景)