What it is

work/oss_weekly_reporter/data/2026-03-18_to_2026-03-25/raw/slack/2_開発_広聴ai_アルゴリズム開発.json にある、新妻氏参加の thread を切り出して読むための source。
期間は 2026-03-18 13:17 JST 〜 2026-03-21 11:29 JST で、UMAP 後に k-means を掛ける現在系への外部批判と、それに対する開発側の応答が 1 本の往復でまとまっている。slack-kouchouai-algorithm-devより

Why it matters

この thread は、

  • UMAP 後クラスタリングへの違和感を、新妻氏がかなり技術的に言語化している
  • nishio 側も「先に 2D にするのは性能劣化が大きい」という先行研究を引いて概ね同意している
  • ただし「分析上もっとも素直な構成」と「2D 散布図として綺麗に見える構成」は一致しない、という product 側の制約も同時に露出している
  • さらに supervised UMAPspherical k-meansTTTC Turbo などの LLM 直接分類` のような LLM 直分類へ議論が分岐する

という点で、単なる批判メモではなく 次の設計分岐の見取り図 になっている。slack-kouchouai-algorithm-devより

Thread Blocks

1. 新妻氏の問題提起: UMAP の局所保持と k-means の中心距離は噛み合わない

新妻氏は、UMAPn_neighbors に依存する局所構造保存の低次元射影であり、大域的な距離関係はかなり捨象される、と整理する。
そのうえで k-means は centroid と各点の距離を前提に割り当てるため、UMAP が作った 2D アーティファクトを真の幾何として拾ってしまう危険がある、と指摘する。slack-kouchouai-algorithm-devより

2. 代替案: 先にクラスタリングするか、HDBSCAN を検討する

新妻氏は、k-means を使うなら UMAP の前にクラスタリングした方がよく、最終的に階層化したいなら UMAP 後の密度ベース法として HDBSCAN の方がまだ筋がよいのではないか、と提案する。
ただし後続応答では、新妻氏自身も本命は HDBSCAN そのものではなく、そもそも UMAP 後にクラスタリングしない方向 だと補足している。slack-kouchouai-algorithm-devより

3. nishio の応答: 批判には同意するが、散布図の見え方が別問題として残る

nishio は、先に 2D にしてからクラスタリングする構成は性能劣化が大きいという比較研究を引きつつ、新妻氏の主張に「全く同感」と応答している。
一方で、高次元でクラスタを作ってから 2D に落とすと、散布図上でクラスタが綺麗に分かれなくなる懸念があり、ここは未解決の試行錯誤領域だとも述べる。
また HDBSCANUMAP による空間歪みの影響を受けるので、別種のアーティファクトを生みうると釘を刺している。slack-kouchouai-algorithm-devより

4. 分岐案: supervised UMAP と LLM 直分類

tokoroten は、クラスタ結果を考慮して 2D に落としたいなら supervised UMAP があると指摘し、加えて現代なら TTTC Turbo など` のように embedding を介さず LLM で直接分類した方が精度は高いだろうと述べる。slack-kouchouai-algorithm-devより

新妻氏はこれに対し、TTTC Turbo 型はマスコミ利用上は説明しやすく実務インセンティブもあると認めつつ、「LLM が分類した以上の説明がしにくい」ことを個人的には気にしている と返す。
そのため新妻氏にとっての関心は、単に精度の高い置換先ではなく、一定以上の説明責務を担保できるアルゴリズムの確保にある。slack-kouchouai-algorithm-devより

Open Questions

  • 新妻氏の提案する「説明可能性を一定以上担保した分類法」を、広聴AIの current product にどう埋めるかは未整理
  • supervised UMAP を current code / open PR 上で本格検証した痕跡は、この source 単体からは追えない
  • 新妻氏の社内試行がその後どこまで進んだかは、この週次 dump では分からない

Updates

  • 2026-05-25: 新妻 thread を専用 source として分離し、議論の塊を 4 つに整理